three cheers for girl's side:hikiko

強い気持ち強い愛、それを耳さわりの良いような悪いような音楽に封じ込められてしまった呪い。これが正しく届くことなんてあるの? と思うとほんとうに恐ろしいよ。ああああ、そして、この膨れあがったものを、解くでもなく美しくも恐るべきものとしてそのままに受け取る覚悟もない男の子たちが、なにかの付加価値として手にしてただただ愛でるために享受しているような現状だと、もしもするならあまりにも救いがなさ過ぎる。だめだよ、このままじゃ女の子たちの想いはいつもじくじくニキビのように内面に溜まっていって汚くつぶれて一生残る痕になっちゃうよ、どうしよう!  
──なんて慌ててしまったのだけれど、違うのね、お姫様は殻に閉じこめられているのかと思ったけれど、違うのね、守られているのね。だって“願いがいつか叶うまで、ひとりじゃない”とうたう女の子は願いが叶ったら王子様のキスで目覚めてお城からでたらひとりぼっちだって本能的にちゃんと気づいてる、王子様とは見つめ合うのではなくともに前を視て別々の道を進むのだと。この魔法はその準備ができるまでの時間を永遠にまで引き延ばし続けてる。想いを納める場所を、夢みる明日ではなく火傷しちゃいそうな今日にできるその日まで、きちんと“わたしたち”から卒業できるその日まで、大切な想いをまるごとひとりで抱えて雨風にさらさなくてはいけなくなるその日まで。
実際、この30以上ものリビドーをかかえきることなんてできなかった上に満足に同調もできなかったって、なにをどれくらい書き連ねてもわけがわかっているかどうかがわからないって、それはわたしの無力以外のなにものでもないと思うのです、なんて未熟! でもひとつの誓いはたてたよ、わたしにはこのCD-Rは祓えないかもしれない、だけれどとにかく彼女のことは引き受けようなんならお姫様だっこして一緒に逃げよう。それが宿命、それが女の子でありながら王子様でもありたい欲張りなわたしの小さな砦。
(そんなまどろっこしいこと抜きにして)えとね、「1st_Priority」「空のリフレイン」「resolution of soul」とかすき。
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