非現実の王国で : ヘンリー・J・ダーガー

キラキラ宇宙カラフル空気、それはそれは素晴らしき世界。2000年に注がれているガーリーのミルクの海に、肩までではないにしろ半身浴くらいには浸かって一滴でも汗をかいている女の子にとって、これがストライクぢゃなくてなにがカワイイのだというのでしょう。孤独に世界を生き逝ったダーガーと、残されたおびただしい数の彼にとっての「非現実」がいまわたしの手の中に輝く現実。少女に夢を見た幻想が虹を越えて、女の子たちの心のちょうどド真ん中に躍り出た。叫びたいほどの感動、あるいはすぐに壊れたシャボン玉。(20001007)