プライマリー

smr32007-02-27

■途方に暮れたわたしを彼方から呼ぶきみ。そばにはプライマル。手首にはブレスレット。ヴェレダの匂いたちは日々の祓い。自分の口からでた言葉にはっとしたり、きみの表情に目を細めながら、いまいる場所を何度も確認した。2日まえに来たときにはうまく息のできなかった街。すこしは平気になった? それは気のせい? 
 
■天気が良いので散歩。ぐんぐん散歩。お昼ごはんを食べてそのままふらっと映画館へ。映画の中の男の子にがびーんとした。なので(なので?)しゃぶしゃぶを食べたりした。光はそこかしこに。あるのはもとより知ったこと。よくある話とほんとうのことのあいだにあるものなどについてかんがえる。永遠を口にするときには悪魔に魂を売るくらいの覚悟で吐き出している。というわけじゃないんだな。ふつう。とか。
 
■それでも不穏な朝というものはやってきてたいせつなブレスレットが早くもぷつんと切れた。ブレスレットが切れたから不穏、なんじゃない。不穏だから切れた。のだよ。粉っぽくてでも重たい闇を壺からすこし零してしまっただけでこの有様とはなんとも先がおもいやられることです。こぼれ落ちた石を拾い集め手のひらで包み暖め祈った。